サイト構築をする際、最初の準備段階で注意しておかなければいけないことの1つにパーマリンクの設定があります。
この記事の中では、パーマリンクとはどういったものか、設定時に使える構造タグ、設定する際に注意しておきたいことなどをまとめておきます。
1-1. パーマリンクとは
1-2. パーマリンク設定時に使える構造タグ一覧
パーマリンクとは、サイトやブログの個々の投稿ページを表示するURLのことで、permanent(パーマネント、恒久的、半永久的、不変といった意味)なものであることからpermalink(パーマリンク)という造語で呼ばれています。
一般的なブログでは、パーマリンクの設定の変更はできないようになっていることが多いけれど、ワードプレスの場合は自由に変更することができるようになっています。
ただ、自由に変更できるとはいえ、やたらと変更すると後になって、サイトを運営する上で都合の悪い事態を招く可能性があるので、なるべく最初の段階でしっかりと設定しておき、後になって変更することのないようにすべきものだといえます。
都合の悪い事態とは主に以下の3つのようなことが挙げられます。
SNSのカウント(フェイスブックの「いいね」やツイッターの「ツイート」など)がリセットされて、ゼロになってしまう
手動で好みの文字列にするという設定にすれば、投稿記事を1つ1つ変更していくことになるので時間と労力の負担増になる。
SEO的に見ても(Googleからの評価)あまりよくないという見かたがある
このようなリスクが考えられるので、あとあと変更することのないように最初の段階でしっかり設定しておく必要があるわけです。
記事にカテゴリを複数指定していても、パーマリンクには一つしか表示されません。
その際、一番小さいカテゴリID(カテゴリ管理参照)が優先的に使われます。
パーマリンク構造に「 %tag% 」を使用している場合も同様。
以下、ワードプレスのパーマリンク設定時に使える構造タグ一覧です。
- %year% … 投稿された年を4桁で取得できる(例:2014)
- %monthnum% … 投稿された月を取得できる (例:04)
- %day% … 投稿された日を取得できる (例:05)
- %hour% … 投稿された時間を取得できる (例:23)
- %minute% … 投稿された分を取得できる (例:03)
- %second% … 投稿された秒を取得します (例:33)
- %post_id% … 投稿の固有のIDを取得できる (例:123や3354等など‥‥)
- %postname% … 投稿した際のタイトル名を取得できる
- %category% … 記事のカテゴリーを取得できる
- %author% … 記事の作成者を取得できる
以上が構造タグの一覧です。
自分で管理しやすいようにカスタマイズして好きなパーマリンクにすることもできます。
パーマリンク設定の手順は、管理画面の左側にあるサイドバー内の「設定」⇒「パーマリンク設定」から行います。
共通設定として 何パターンか用意されていて、その中から選択するか、また任意設定で自分の管理しやすいようにカスタマイズして好きなパーマリンクにすることもできます。
では、どのような構造のパーマリンクで設定するのがいいのか??
後々変更することのないようにしないといけない…ということで、設定の際の注意点を3点ほど挙げてみます。
パーマリンクに「記事名」を入れると、ユーザビリティの面でもSEOの面でも望ましいとされています。
ユーザー視点(人間視点)で見ても、検索エンジン(クローラー)にとっても、URLを見ただけで何について書いてある記事なのかわかりやすい、把握しやすいからです。
この時、大事なポイントは、日本語ではなく英語表記(もしくはローマ字表記)による投稿名を入れるということ。
理由としては以下のような事が挙げられます。
一見、読みやすいし自分で管理もしやすそうなので、投稿名を日本語にしてしまいがちだけど、そうするとコピペしたりした時、デバイス間の互換性の影響(エンコードされた時)でURLが長い文字列に自動変換されてしまい、全く読めないし、見栄えも悪くなる。
その際、投稿名が英語表記になっていれば、それを回避することができます。
ユーザー視点(人間視点)で見ても、検索エンジン(クローラー)にとっても、URLを見ただけで何について書いてある記事なのかわかりやすい、把握しやすいわけです。
これはメリットというほどでもないけれど、任意の英語表記にすることで、英語慣れしていない人にとっては英単語の学習にもなるし、英語表記が多いWordPressでのサイト構築に慣れるという意味でも英語表記がいいと思います。
サイトやブログを運営していく中で、「カテゴリ名」や「日付」や「記事」のタイトルを修正するようなことはよくあるので、これらを初めからパーマリンクの中に含めない設定にしておく。
これであれば、もし「カテゴリ名」や「日付」や「記事」のタイトルを修正したとしても、その際にパーマリンク名まで変えざるを得ないという事態を回避できる。
例えば、ビジネスノウハウ関連の記事が人気であれば関連記事を増やしていくことになるし、記事が増えてくればビジネスノウハウのカテゴリを新たに設けた方がいいだろうから、そうなると新たなカテゴリ名に変更する可能性が高い。
だから、トレンドやユーザーの動きであったり 記事の構成など、サイトが置かれている状況は常に変化し、同時にユーザビリティを考慮する事も考えると、カテゴリは状況に応じて、都度、変更できるようにしておいた方がいいということです。
後になって、やむなくパーマリンクを変更することになった場合は、ユーザーが被リンクしてくれている記事であれば、せっかくリンクしてもらったのにリンク切れの状態になってしまうので、早急に「リダイレクト設定」をして記事に辿り着けるようにする必要があります。
WordPressであれば、自動で簡単に「リダイレクト設定」してくれるプラグインがあるので、そういったものを利用すれば簡単に対応できます。
以上、「パーマリンクについて」の記事でした。
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